月冥王星ハードアスペクト〜しんどさを「カリスマ」に変える魂〜

目次

月冥王星ハードアスペクトが示すこと

月と冥王星のハードアスペクト。
ネット検索すると、重い記事が多いですよね。
ドン引きするような内容だったりします。

占星術では
月は本質・内面・感情・気力・直感・潜在意識、そして母親との関係を象徴します。
冥王星は極限・極端・喪失・オールオアナッシング・破壊と再生・死と復活・変容・究極性・究極の底力・野心・財・カリスマを象徴します。とてつもないパワーを持つ星です。

この2つがハードアスペクト(ホロスコープの赤い線の角度)を取ると、感情面や潜在意識に強いエネルギーが流れ込みます。
このエネルギーにどう向き合うかが、人生の大きなテーマになります。

月冥王星ハードアスペクト特徴

月冥王星のアスペクト(特にスクエアやコンジャンクション)は、感情(月)と変容・破壊と再生(冥王星)が強く結びつく配置です。

「深い感情体験」「強い本能」「人との心理的な絆と葛藤」がテーマになります。

  • 感情が深い・濃い
  • 喜怒哀楽が人一倍強く、心の奥に影響を受けやすい
  • 親密さを求める表面的な関係では満たされず、深い繋がりを求める
  • 支配・依存のテーマ愛情とコントロール、距離感と依存の葛藤が起きやすい
  • 変容を促す感情体験人生の中で感情的に揺さぶられる出来事を通じて、大きく成長・変化する

内面に現れる特徴

  • 感情の洞察力他人の感情や本音を直感的に察知する力が強い。
  • 抑えきれない感情怒り・嫉妬・不安など、避けたい感情が極端に出ることがある。
  • 自己防衛本能の強さ裏切りや見捨てられることへの恐怖から、無意識に心を守ろうとする。
  • 感情を通じた変容感情を押し殺すのではなく、深く向き合うことで大きな癒しや再生が起きる。

対人関係での表れ

  • 人との絆が深い関わった人の人生に大きな影響を与えることが多い。
  • 感情のぶつかり合い家族・パートナーとの関係が劇的に揺れることも。
  • 共依存・支配関係の学び「離れる」「自立する」「許す」というプロセスを経験しやすい。

月冥王星ハードアスペクトの種類

月と冥王星のコンジャンクション(0度)

  • ホロスコープの中で月と冥王星が重なる位置
  • 感情と冥王星のパワーが完全に一体化するため、感情の深さが人一倍ある
  • 月冥王星のエネルギーが一体化し、圧倒的なパワーやカリスマ性として無自覚に人を惹きつける

コンジャンクションは、融合や強調を象徴するアスペクトです。
月と冥王星のエネルギーが一体化し、強力なアスペクトとして稼働しています。
感情が極めて深く、愛も憎しみも桁外れの強さで現れやすいです。
幼少期から、周囲を惹きつける独特のオーラや存在感を放つ傾向があります。
破壊と再生が人生の根幹に深く関わります。人生の節目ごとに、生き方そのものが根本から変化するような経験をすることが多くあります。

月と冥王星のスクエア(90度)

  • 月と冥王星が直角になる配置
  • ハードアスペクトの中で最も葛藤が表に出やすい
  • 感情の爆発や衝突、深い怒り、嫉妬、依存や支配のテーマが顕在化しやすい
  • 大きな揺さぶりを通じて変容が起こる
  • 自分との対立がある

スクエアは、月と冥王星のエネルギーが内側でぶつかり合うため、自分自身との葛藤が「しんどさ」として現れます。
些細なことで感情が爆発したり、逆に何も感じられなくなったりして、「どうしてこんなに感情的なんだろう」と自己嫌悪に陥りがちです。
自分の尊厳がおろそかになっていても、無意識のうちに相手の要求を受け入れてしまい、後から強い怒りや悲しみが込み上げてきます。

月と冥王星のオポジション(180度)

  • 月と冥王星が対角で向かい合う配置
  • 他者を通して月冥王星が刺激されやすい
  • パートナーシップなど人間関係で感情的なドラマを経験し、投影を通して自己理解が深まる

オポジションは、月と冥王星のエネルギーが他者との間でぶつかり合うため、人間関係のトラブルが「しんどさ」として現れます。
相手に過剰な期待をしたり、逆に相手から激しい支配を受けたりして、健全な関係が築けず、「なぜかいつもこうなる」と自己不信に陥りがちになります。

いずれのハードアスペクトも自己変容が人生で大きなテーマになります。

ポイント
・0度は内面で融合するテーマ
・90度は葛藤として現れるテーマ
・180度は他者を通して気づくテーマ

月冥王星ソフトアスペクトの場合は(ホロスコープで青い線が表す角度)、冥王星の「再生と復活」の強いエネルギーが葛藤することなく働きます。
落ち込んでも立ち直りやすい(感情面)とか、粘り強さ(気力面)など、ポジティブな作用があります。

月冥王星ハードアスペクトが示す母親との関係

月冥王星ハードアスペクトを持つ人の多くは、母親との関係に何かしらテーマを抱えることを表します。

  • 母親との離別・死別
  • 母親が支配的
  • 母親からの愛情が得られなかった
  • 母子の一体的な関係(依存や運命共同体など)

幼少期(月の年齢域0〜7歳)に安心感を十分に育めず、母親に複雑な感情を抱えていることを示唆しています。
潜在意識に記憶された安心感の欠如が、何らかのきっかけで刺激されると強い葛藤を感じます。

月冥王星ハードアスペクトのしんどさ、そして強さ

月冥王星ハードアスペクトは、感情面・気力面に大きな負荷がかかるため、非常にしんどいアスペクトです。
月は素の自分でもあり、そこに冥王星の強いエネルギーが直接注がれるので、とてつもないパワーに翻弄されます。
そして取り扱いが難しい。

しかし、同時に月冥王星のアスペクトを持つ人は、ソフトでもハードでも感情的な耐性があるので、許容量の大きさも持っています。

月は受容性の象徴でもありますが、本人も無自覚なまま「受け容れよう」とします。

  • 人から尊重されない扱いをされても、あっさりと受け容れてしまいます。
    そのため相手が線を踏み越えてしまうことがよくあります。
  • とてもやさしい気質で、相手を許してしまいます。
  • しかし、月冥王星の人が限界を超えたら、それは「アウト」を意味します。
    オールオアナッシングの冥王星。「終わりは終わり」なのです。
月冥王星スクエアを持つお客様の声/主婦/K.H様

身内が起こすトラブルが度々私に降りかかり、私のせいではないのに責められて、ずっと我慢をしてきました。
限界を感じていましたが、どう乗り越えれば良いのか分かりませんでした。

自分のホロスコープに月冥王星のスクエアがあり、同じものを持っていても、人生を素敵に謳歌され輝いている磯貝さんにどうしたらそんな風になれるのかお聞きしたくてセッションを受けました。

セッションを受けて得られたことは、自分がいかに自分を責めていたかという気付きと、自分が頑張ってきたこと、辛かったことに共感していただいた安心感と、未来への希望を持つことができました。

ホロスコープ鑑定で申し込みましたが、セラピーをメインにしていただいて、今の自分に必要なのはホロスコープよりもこちらだったと感じました。

自分には癒しが必要だったので、適切な判断でセラピーしていただき本当に良かったです。

私は自分を責めて全てが上手くいかず疲れ切っていたので、物事が上手くいかなくて悩んでいる方にとって、根本的な原因に気付くことができるセッションだったと思います。

ホロスコープセッションの詳細はこちら

月冥王星ハードアスペクトの魂の設定

月冥王星のハードアスペクトを持つ人の魂は、なにゆえにこの設定を選んだのでしょうか?
それは月の象意に関することをやるため。

  • 感情・心
  • 潜在意識
  • 超意識
  • 母親との関係
  • 直感
  • 気やエネルギー
  • 受容力

冥王星はオールオアナッシングの極端な星なので、このテーマに取り組む人は徹底的に(冥王星的に)やるけれど、やらない人はやらないでしょう。
上記のことに関心を持たない人も、「気力を喪失しては復活する」ことを経験しているようです。

月冥王星スクエアの私の体験と気づき

私は月冥王星スクエアの持ち主です。
ホロスコープを読み込んで初めて、自分の人生に起こったさまざな出来事について、やっと腑に落ちました。

心理学やスピリチュアルで解決できなかった問題。
それが私のホロスコープにありありと書いてありました。

私の魂はなにゆえに、このようなしんどいアスペクトを設定したのだろうか?
なにかしら意図があるはず。

まず、冥王星が月にインしてくる時を観察しました。
そして共通点を発見しました。

それは、私が自分の尊厳をおろそかにしているときだったのです。

月冥王星は自分でも無自覚に「受け容れよう」とします。
私の魂が月冥王星を選んだのは、まさにここがやりたいのです。
受容は繁栄の礎だからです。
(ちなみにこれは私のホロスコープ全体から)

何かが尊厳に触れたとき、私の冥王星は一気に帝王化します。

この帝王化をどうにかしたくて、心理学やスピリチュアル、エネルギーヒーリングを学び、ホ・オポノポノをし、潜在意識について学び取り組み、瞑想しましたが、この突発的な現象を変えることはできませんでした。

しかし、ホロスコープを読み解いた時、「私の魂が選んだことなのだから絶対に対処法があるはずだ」と思ったのです。

私は「自分の尊厳を守る」ことを優先させるようにしました。
受け容れたくなければ受け容れない。
帝王の尊厳を守る。

そうすると、私の帝王は非常に満足します。
帝王が満足すると自然と受け容れたくなるのです。

これが月冥王星の受容性なのだと理解しました。

冥王星はカリスマの星

冥王星は非常に大きなパワーを持っています。
集中できるものを持ち、エネルギーの流れを方向づけて扱うことで、冥王星のパワーは破壊ではなく創造に変わります。
※このパワフルなエネルギーを方向づけて使えない場合、破壊と再生のエネルギーは自分または外側に向かってしまいます。

月冥王星のハードアスペクトを持つ有名人は、明石家さんまさん、長嶋茂雄さん。そしてビートルズの4人全員が月冥王星ハードを持っているのは有名な話です。

ホロスコープで自分自身を示す太陽と月に冥王星がハードアスペクトを取る時、それは強い意志やカリスマ性を意味し、大きな財や名誉や成功をつかむ可能性を示唆します。

彼らは自分の専門分野に集中していて、その分野において直感や潜在意識を非常によく使っています。
超意識(宇宙意識)とつながっているのです。

冥王星を意識して使えるのは、太陽と月にハードアスペクトを取っている人です。
冥王星に限らずソフトアスペクトは自覚しにくい点があり、意識的に使えるかというと難しいと言えます。しかし、自然な形でサポートしているのはとてもラッキーと言えます。

冥王星の再生の力

もしあなたが月冥王星のハードアスペクトの持ち主で、しんどい思いをしているのであれば、どうぞ冥王星のパワーを信頼してください。

冥王星はあなたにしんどい思いをさせるかもしれません。
しかし同時に冥王星は、不死鳥のような「再生」の力をあたえてくれています。

再生するたびに、あなたの魂は光を増します。
やがてあなたの内側から光があふれ出します。
それは人を照らす光になるでしょう。


追記:6年を経て確信したこと

この月冥王星の記事は6年前(2019年)に公開したもので、検索流入でトップ3に入る人気記事です。

その間もずっと、私自身の月冥王星の探求は続いています。
最近、私は確信を得ました。

月冥王星ハードは、必ずしも母親との葛藤が顕著に出ていないケースもあります。
(月冥王星のクライアントさんに多く接して来た見地からも)

母親が不在だったり、若い頃に母親を亡くしたケースもあります。
しかし、こういった経験がないこともあります。

月冥王星ハードアスペクトは、何かに無自覚に支配される運命を持っています。
魂はそこから解き放たれる経験をするために、このアスペクトを選んでいる。

感情や思考、人間関係や状況など、それらに無自覚に心的に支配される経験を経て、「支配される側」から「自分の人生を支配する側」に移行するプロセスを歩むのです。

それは自分の感情を、思考を、潜在意識を扱える人になること。

今の時代、月冥王星ハードアスペクトは、「未来を切り開いていく魂」だと思います。

🌙月冥王星の力を「私の才能」に変えていこう

月冥王星ハードアスペクトは、あなたを苦しめるためではなく大きく輝くための魂の設定。
この記事であなたが「私も変われるかもしれない」と感じたなら、一緒に新しいステージへと行きましょう。

ホロスコープセッションの詳細はこちら

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