与えることが喜びなのに、与えると疲弊するとき、何が起こっているのでしょうか。
与えても報われない感覚
与えてる。
でも、相応の対価が返って来てない気がする。
そう感じたことはありますか？
もし、これを読んで「それって見返りを求めてるのでは？」と思ったなら、この記事はあなたのためのものです。
おそらくあなたは「与えること」自体に喜びを感じる人です。
けれど、どこか満たされない。
報われてないと感じる瞬間があるかもしれません。
心理学から見る「報われない与え方」
心理学の見地から言うと、それは「自分の価値を他者への貢献で証明しようとする」心の動きです。
無価値感・劣等感や罪悪感などの欠乏を埋め合わせるための行動で、愛や喜びを起点にしたものではなく、不足感を補うための行為です。
これを「補償行為」と言います。
その中には「自分を犠牲にしても相手を喜ばせようとする」行為も含まれます。
根本の原因を取り除くものではないため、どれだけ与えても満たされることはなく、むしろ自己否定を深めてしまうのです。
ホロスコープから見る「報われない構造」
占星術は少し違います。
ホロスコープが示す「与えても報われない星の配置」とはどのようなものでしょうか。
- 与えても自分に戻る循環ができてないので流れてしまう星の配置
- 与えることに責任を伴う土の元素の影響
- 土星や海王星の影響
- 魚座の影響
- ６ハウス・12ハウスのテーマ
これらの要素が強調されている人は、「与えること」が人生のテーマになっている可能性があります。
星が示す報われにくさのパターン解説
- 魚座・12ハウスの強調
奉仕のエネエルギーを持ちやすく、人生全般で報われにくい努力や自己犠牲を伴う経験が多くなりやすい傾向があります。
- 海王星の強調
自己と他者の境界線が曖昧になりやすく、献身が報われるかどうかよりも、献身すること自体に価値を見出す傾向が強いため、結果的に報われない構造を作りやすくなります。
- ６ハウスの強調・土星の関与
努力や献身のハウス、または個人天体に土星がハードアスペクトを形成していると、努力がすぐに結果に現れにくく、報われるまでに長い時間と忍耐を要する傾向があります。
「報われない」というより「すぐに報われない」配置ですが、その遅延が報われないと感じさせる原因となります。
- 土の元素の影響
与えるときに責任感を感じるため、与える量や質に対して自分に厳しい傾向があります。同時に「これくらいで受け取っていいのか」という厳しい自己評価が入り、受け取る力が制限されます。
- 循環がなく流れてしまう構造
受け取るハウスでのブロックやノーアスペクトの星の配置などで、受け取る回路ができていない場合、与えたエネルギーが自分に戻らない構造になります。
星が示す「循環の構造」
ホロスコープに上記のような要素がある人は、無価値感・劣等感・罪悪感などを引き起こす経験をしやすい傾向があります。
心理学では生育環境などの影響でこうした感情を持つようになり、自分を犠牲にして補償行為に至るというプロセスをたどります。
しかし、生育環境が至って普通であるにも関わらず、補償行為をするケースもあります。
その場合は、自己犠牲の配置を持っている可能性があります。
心理学でも占星術でも共通しているのは、無意識の心理的なブロックが影響していて、受け取る回路が細くなっているということ。
与えているのに報われないのは、この「受け取る回路の細さ」が構造的な原因になっています。
まずは次のような問いを自分に投げかけて、自己観察してみてください。
- 心理的に与え過ぎていないか？
- 自分を犠牲にしていないか？
- 受け取る心理的なブロックがないか？
魂の成長「聖なる犠牲」
もし、あなたがカウンセラー・セラピスト・コーチなど、他者を支える仕事をしているなら、あなたは「聖なる犠牲」の道を歩いているのかもしれません。
たとえばカウンセラーは、クライアントを癒すために心理学を学び、臨床を積み、経験を重ねてカウンセリングを提供します。自分と向き合う覚悟も、時間的な献身も必要です。
この心的・時間的な献身が「聖なる犠牲」です。
人類の進化のために奉仕する行為です。
しかし、「聖なる犠牲」は自分の価値を証明するためではなく、自己実現の在り方のひとつです。
たとえばあなたが魚座や12ハウス、海王星などが強調されたホロスコープを持ち、自己犠牲の経験をしてきたのなら、あなたの魂はその体験を通して「自己犠牲から無償の愛へ」という進化の道を選んできたのかもしれません。宇宙の「与える」と「受け取る」の法則を、実際の経験することを選んだ魂なのです。
あなたのホロスコープにはどんな循環が描かれていますか？
ブロックを解除してあなたの受け取る才能を活性化します。
心理占星術×潜在意識「お金のハウスで読み解くあなたの豊かさの才能」セッション
